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日本では“冬には冬の食べもの”があったわけで、夏でも冬でもおんなじものを食べていると、きっとカラダにはよくないんだろうなーと、漠然としたものを感じるわけですが、郷土料理というのは自然のサイクルの中で生み出された知恵でもありますから、そこんところは謙虚に受け止めておいたほうがいいと思うのです。まっ、カラダのことじゃなくても、食に季節感は大切ですよね。
古くから食べてきた冬のレシピといえば酒粕があるわけです。東日本では板粕と言ったりしますが、那須高原でも板粕と呼んでいます。知名度の高いレシピですと「奈良漬け」、「わさび漬け」、「粕汁」といったものがあります。意外と知られていないのが、甘酒は糀で作るものだと思っている人がけっこう多いこと。酒粕の甘酒も口どけが滑らかで美味しいですよ。
で、栃木県といえば「しもつかれ」ですが、これも酒粕が必要不可欠です。全般的に酒粕は煮込むという傾向がありまして、酒粕と塩でさっぱりと味つけした「三平汁」なんかも冬のレシピに加えたいですね。そこで、那須高原と縁のある冬のレシピをご紹介します。美味しく食べるコツをお伝えしておくと――
「美味しい酒粕を手に入れる」
「酒粕はすり鉢でするともっと美味しくなる」
――ということなので、酒粕を食べて元気にお過ごしくださいということなのです。
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