◇那須高原の郷土料理◇ 那須高原のスローフードな郷土料理レシピ集!

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郷土料理のいろいろ知恵袋

干した里芋の茎は歯ごたえが楽しい

里芋の茎は思いのほか高く伸びて大きな葉をつけます。風に吹かれてもゆさゆさするだけでわりと丈夫な野菜でして、畑や田んぼでも栽培されています。里芋の実が美味しいののは当たりまえとして、郷土料理に欠かせない食材が里芋の茎のほうなのです。

那須高原では「いもがら」や「ずいき」と呼んでいますが、それを干したものだと関東では「干しずいき」、関西では「割菜」といいます。

里芋ならどんな茎でも食べられるというわけでもなく、「やつがしら」という里芋科の品種のものを食べます。これは親芋と小芋が合体して八個の頭のようだからやつがしらなわけで、茎は小豆色をしているので「赤がら」、「紅ずいき赤ずいき)」と呼ばれています。

普通の里芋の茎ですと、まぁ、食べられないこともないのですが、「青がら」といいまして、味噌汁なんかにすると喉がイガイガしてしまってダメです。といっても地元ではおかまいなしに食べているのですが――

「やつがしらの茎を干したものがいもがらです」

――となにごともはっきりさせておいたほうがいいです。で、いもがらは汁の具や煮しめなんかに入れるのですが、なによりコキコキした歯ごたえがいいのと、野趣あふれる味わいなのでどうしても食べたくなる食材。那須高原の道の駅や直売所に売っているのでぜひどうぞ。家庭菜園を持っている人は里芋の茎の干し方を参考にしてください。

こちらは普通の里芋で「青がら」、干すのには不向き 里芋の葉っぱもムダにしないエコな食材
【里芋の茎の干し方】
1.里芋の茎を切り落とします。
2.ゴザに包んでしんなりするまで寝かせます。
3.茎の皮を剥きます。
4.水に軽く浸したら先端にヒモを通して干します。
5.茎は2週間ほどでカラカラに干し上がります。



【干した里芋の茎の食べ方】
・水なら2時間、お湯なら1時間で戻ります。
・2〜3分ほど茹でて水洗いします。

やつがしらの茎が「赤がら」です。生でもいけます コザでしんなりさせると皮が剥きやすい。ヒモを通して干す
水の中で2時間ほど浸ける。浮き上がるので落し蓋を 少し揉んで色を落としてやるといいですよ
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