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連休明けの5月に記念すべき「第1回那須あーとクラフトフェア」が開催されました。「アート」を「あーと」としたところに、那須高原のソフトクリームに似た響きがあるのだけど、ともかく第1回ということで初ものには我先にと飛びついて、めでたいめでたいと見て回るのは楽しいものです。参加している作家さんのところへは、すでに工房なり店舗なりに足を運んでいたので顔見知りだったのですが、那須高原にはない工房も出展していたので、なかなか興味深いものでした。
木工品が多く集まったというのが特徴でしょう。なんで今までこういう催しがなかったのだろうかと思うぐらい、とても面白いイベントでした。私ことギンナンもイベントを企画したことがあるので、その大変さはよく分かります。開催時間ギリギリまで展示の準備やお客さんの対応など、那須岳のてっぺんまでおつかいに行かされるように重労働。でも、作家さんがお客さんの反応を見ながらニコニコしている様子が最高でしたね。
あんまりほめ過ぎるのもよくないのでさらっと批評しておくと、展示品は作家さんの仕事だから悪いものは一つもないのですが、見せたいという情熱はそのディスプレイの仕方で伝わってきます。茨城県笠間市の「笠間陶炎祭り(ひまつり)」はすごいですよ。テントの中にオシャレなショップを作るようにディスプレイされています。作家さんのほうも気合がみなぎっているのですが、そういうモチベーションは見習いたいです。
私ことギンナンが第1回フェアでグランプリを勝手に決めさせてもらうと、「家具工房Kinome」さんです。完璧でしたね。ちょっと立ち寄っただけなのに、作家さんの意図していることが瞬時に分かってしまう。それはモノをどう見せるのかを知っているからこそできるディスプレイだったし、そこにヒトがすっと入っていける工夫がたくさんされていました。やっぱり那須高原のクラフトの原点は、農家のおじさんが自分の家で使う竹かごをえっちらほっちらと編んでいたように、なんでもない小さな物語に居心地のよさを感じてしまうなー。
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