◇那須高原の郷土料理◇ 那須高原のスローフードな郷土料理レシピ集!

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トップページ 那須高原のときどきコラム 奥の細道・芦野から白河までのモデルコース
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芦野は那須高原の郷土料理の世界。ふるさとだ~!
 那須高原のリゾートエリアは那須御用邸の付近は別にしても薄くて軽いカルチャーに溢れているのだけども、東北本線より東側の地域は、歴史を知る教養のある人ならグッと胸の中で涙するような景観が残っていて、あまり観光地化もされていないので、まさに“日本のふるさと”なわけです。

なにか大味な城や寺があるわけではなくて古道があるだけなのですが、もともと文学的風景というのは夢想するものであって、松尾芭蕉も『奥の細道』の中で想像力を命一杯フルにして芸術の高みに飛んだ天才の一人だったということです。

四国のお遍路さんじゃないけど、奥の細道は踏破したいもの。そこで、那須・芦野から白河の関までのモデルコースとルートポイントをお伝えします。
まずはじめに、「奥の細道」とは?という初歩的な勉強を始める人は、「俳聖 松尾芭蕉・みちのくの足跡」を読んでもらうことにして、那須・芦野から白河の関までのルートは「そば近所の奥の細道」が詳しいです。コースタイムは「Walkig&Trekking」を参考にしてください。

旧奥州街道(旧奥羽街道)、今の国道294号線が奥の細道のルートです。白河のほうから歩く人もいますが、奥の細道の冒頭に書かれてあるように「春立る霞の空に白川の関こえんと……」ということで、みちのくの玄関口から入り、関東から東北へ抜けるのが奥の細道の真骨頂なわけで、そこはぜひ押さえておきたいところ。

大田原市黒羽や那須町湯本もいいところですが、そこは別のルートと考えて、目的は那須・芦野から白河の関のクライマックスコースを歩く旅です。前日に那須湯本温泉の旅館や民宿に泊まればゆっくりできますが、松尾芭蕉を見習ってできるだけ質素な日帰りコースをシュミレーションします。時間は大まかなコースタイムです。

東北新幹線  東京駅(6:44)→那須塩原駅(8:02)
(乗り換え20分)
宇都宮線   那須塩原駅(8:22)→黒磯駅(8:28)
(乗り換え8分)
東北本線   黒磯駅(8:37)→黒田原駅(8:45)

黒田原駅集合です。車で移動するときも、黒田原駅前に駐車しておくといいでしょう。黒田原駅から国道294号線まではこれといって見所もないので歩く必要もないですが、町営バスはあるものの時間帯が合わないので、タクシーを使いましょう。駅前に黒田原タクシー(0287-72-0118)があります。タクシーの行き先はそのまま奥の細道を歩くなら「芦野の丁子屋」(2000円)と告げてください。今回、私がおすすめしたいのは、芦野よりちょっとだけ離れている伊王野からスタートで行き先は「道の駅・東山道伊王野」(3500円)です。

道の駅・東山道伊王野を出発するとだいたい9:30頃になります。手づくりのおまんじゅうやおこわなんかが店頭に並びますので食料を確保しておきましょう。歩き始めると「堂の下の岩観音」があります。小さなお堂ですが、奥の細道らしさを残している景観です。しばらくすると、芦野に入ります。ここからが、本格的なコースとなります。丁子屋で名物うなぎを食べたいところですが、遊行庵で蕎麦という選択肢もあります。

遊行柳にはお昼前には着くでしょう。そこでしばらく見物して、お昼を食べてから関所越えとなります。国道294号線は新しくできた道なので、旧街道と交差しています。「板屋→横岡→蟹沢→高瀬→脇沢」は旧街道を進んでください。奥州街道の風情がそのまま残されています。

泉田の一里塚は旧街道から国道294号線に抜けたところにあります。歩いていて気づくと思いますが、芦野周辺は那須・芦野石の産地です。石切り場も多く、道端にはやたらと石碑や石仏が置いてあります。それを一つひとつ眺めながら歩くのも楽しいです。

寄居本郷ではあまり知られていないのですが、岩清水が流れています。田んぼの土手に小さな石碑が立っていますが、見落としがちなので注意しましょう。岩清水があるということで、ひょうたん形の石像も置いてあります。いよいよ、目指すは「境の明神・二所の関」ですが、ここで「えっ?」と思った方は正しい反応です。松尾芭蕉も迷いました。詳しくは「芭蕉と白河の関」のページをご覧ください。

境の明神(二所の関)にたどり着いたら、栃木県と福島県の県境に立ちましょう。いわば昔の国境です。みちのくは都にとっての魔境であり、奥州藤原氏が建国した黄金の浄土国です。鬱蒼とした森はまさに歴史の時空に封印された地霊が渦巻いている雰囲気。近くに「衣がえの清水」があり、「戊辰戦役大垣藩士戦死地の碑」から右折すると白河の関に抜けられます。

白河の関へは山を越えて旗宿という旧宿場に出ますが、ここはしばらく辛抱しながら歩きましょう。昔だったら山賊が出そうなルートです。実際、金売吉次の伝説があるような場所。遊行柳から境の明神までは約3時間と見て、境の明神から白河の関までは約1時間半とすると、16時前後までには着けると思います。

白河関の森公園」では1泊1500円で泊まることもできますが、日帰りなので東北新幹線の新白河駅に向かいましょう。福島交通の最終バスが16時なので、間に合わないときはタクシーを使うしかありません。光タクシー(0248-22-0111)で新白河駅までは約4000円前後です。節約したいなら白河実業高校で下ろしてもらってJRバスに乗ってもいいですが、複数人ならタクシーをそのまま使ったほうがいいと思います。

時間に余裕があれば白河の関の前の「やたべ」で白河ラーメンを食べるのもいいです。けっこうツウな地元人が通っている人気店です。白河市内に立ち寄ったら南湖公園の南湖だんごを食べるのもいいですし、小峰城を見学するのもいいでしょう。白河で泊まるなら「南湖花文」か「南楽」がおすすめですよ。


東北本線「黒田原駅」に集合しましょう タクシーに乗って道の駅「東山道・伊王野」へ
「堂の下の岩観音」は安らぎスポット 丁子屋のうなぎは食べたいけど先も急がないと…
芦野の町の中は石灯篭が置かれています 「石の美術館・ストーンプラザ」も通りに建ってます
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