◇那須高原の郷土料理◇ 那須高原のスローフードな郷土料理レシピ集!

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作り方いろいろスタンダードレシピ
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栃木の郷土料理「しもつかれ」とは? 作り方いろいろスタンダードレシピ! 百年使える鬼おろしをハンドメイド!
郷土料理百選に選ばれた「しもつかれ」
「しもつかれ」の語源は下野カレー?
お稲荷さんの好物はタブーがいっぱい
「しもつかれ」にもコンテストがあるんです
節分の味「しもつかれ」を作ってみよう!
無病息災を祈る究極のエコ・レシピ
どんな鬼おろしを使っていますか?
わが家に伝わる昭和初期頃の鬼おろし
那須高原の竹で鬼おろしを作りました!
「しもつかれ」にもコンテストがあるんです
道の駅「ばとう」の「しもつかれ」はあっさり味
「しもつかれ」はおかずとして食べますが、できたての熱いものよりも、歯にしみるぐらい冷たくなったものが好まれています。プープーと湯気が立った赤飯に、つめたーい「しもつかれ」と一緒に食べるのがツウの食べ方です。

栃木県日光市今市では、毎年2月11日の今市花市の日に、「しもつかれ」作りの“鉄人”を選ぶ『全日本しもつかれコンテスト』が開かれています。県内各地から自慢の味が出品され、試食による投票でグランプリを決めています。


全日本しもつかれコンテスト開催日程
第7回大会のコンテストの様子


さらに、那珂川町にある道の駅「ばとう」のレストランでは、毎年2月11日に「しもつかれ」を無料でサービスしてくれます。ここでは、冬越し大根が美味しく食べられる12月中旬から3月ごろまで、「しもつかれ」(1杯200円)をメニューに出しています。また、お持ち帰りも販売しています。
節分の味「しもつかれ」を作ってみよう!
すき焼きの作り方に関西風と関東風があるように、「しもつかれ」も地域によって作り方が異なります。汁気がないものや、塩鮭を炙ってから使うところなどもありますが、おおよそ似通っているのが、すった大根と人参を塩鮭の頭と煮て、酒粕で味をつけることです。

ところが、栃木県東部の真岡市や市貝町では、隠し味に酢を混ぜます。「すみつかり」の「酢漬り説」の根拠となっているのですが、栃木県内において酢を入れるか入れないかで“文明の衝突”といった感じなのです。

そこで、誰にでも簡単に作れる「しもつかれ」のスタンダードレシピを明らかにしてみるこにしました。鮭の頭1匹と大根1本で作れる量なので、6〜8人前となります。


 6〜8人前
(1) 塩鮭の頭……1匹分
(2) 油揚げ……3枚
(3) 大根……1本
(4) 人参……1本
(5) 大豆……カップ1/2
(6) 酒粕……100g
(7) 醤油……大さじ2
(8) 砂糖……大さじ1
(9) 水……適量

●大根と人参をおろす
@大根と人参の皮をむきましょう
A鬼おろし器を使って大根と人参をすりましょう
B汁も一緒に入れるので、捨ててしまわないように!
●大豆を炒って皮をむく
@熱がよく通るブリキ製の焙烙。フライパンでもOK
A大豆を転がしながら弱火で炒ります
B枡の裏で大豆を転がすと、簡単に皮が剥けます
●各材料の下ごしらえ
◎塩鮭の頭は2cmぐらいに切り分けましょう
◎酒粕は溶けやすいように千切っておきましょう。
◎油揚げに熱湯をかけて油抜き。1cm幅に切ります

大きめの鍋に切り分けた鮭
の頭を入れて煮ます
一煮たちさせたら、すった大
根と人参を入れます
続いて炒った大豆を入れて、
混ぜ合わせます
灰汁を取り、水を足しながら
弱火で3〜4時間煮ます
鮭の骨が柔らかくなったら、
油揚げと酒粕を入れます
大さじ1の砂糖を入れます
大さじ2の醤油を入れます
ほどよく煮たらできあがり

●「しもつかれ」は弱火でゆっくりと煮ます。水分がすぐになくなるので、注ぎ足しながら煮込みましょう。
●酢を入れた「しもつかれ」を作るときは、調味料と一緒に大さじ1の酢を加えます。
無病息災を祈る究極のエコ・レシピ
わが家の氏神様が祀られている祠に「しもつかれ」をお供えしました
どうして塩鮭の頭を使うのか? もちろん頭が手に入らないときは切り身を使っても十分に美味しくできますが、「しもつかれ」にはやっぱり塩鮭の頭じゃないとダメなのです。

節分にはヒイラギの枝に刺した鰯の頭を家の戸口に飾ります。ヒイラギの棘や生臭い鰯は鬼の嫌いなもの。季節の変わり目には邪気を招くことから、豆まきをして厄払いをします。つまり、塩鮭の頭も悪霊を払い、大豆を食べて福を呼ぶという意味があったのです。

塩鮭の頭はお正月の残りもの。大豆も節分で余ったものを使いました。冬場の大根は甘味があり、酒粕も栄養豊富。「しもつかれ」は、下野国と呼んでいた頃からの郷土の知恵が生んだ究極の“エコ・レシピ”なのです。
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